全長4200mm×全幅1795mm×全高1530mmのボディサイズのその中のパッケージングは申し分なし。ちなみに全幅1800mm以下、さらに最小回転半径5.1mという『Q2』の扱いやすさは間違いなく、心強い。ラゲッジは5人乗車の状態で405L、また6:4で二分割できる後席を倒し収納スペースとして利用した場合は最大1050Lにまで拡大する。このラゲッジ、フロア高を低めに設計されているため、荷物の出し入れも行いやすそうなのもいい。
パワートレーンは2種類のエンジンラインナップに7速の「Sトロニック」(マニュアルトランスミッションベースのAT)が組み合わされ、駆動方式はFFのみ。「クワトロ」(4WD)の設定がないのがちょっと残念だ。試乗車のメインはシリンダーオンデマンド付きの1.4LTFSI(4気筒インタークーラー付ターボ)エンジンを搭載するモデルだった。
150ps/250Nmのパワーとトルクの備えあれば、何もいうことはない。アクセルを軽く踏めば滑らかに走り、少し強く(多く)踏み込めば鋭い加速を力強くする。その速さや力強さはクラスを超えたパフォーマンスが与えられているといっても過言ではない。ステアリングフィールはやや重めく、乗り心地はやや硬い。
おかげでハンドリングはカッチリとした印象が強く、ワインディングではほどよい下半身のドッシリとした安定感とボディ剛性の高さも相まって、SUVという背の高いモデルでありながら狙ったラインどおりに走ることができた。『Q2』1.4Lはフェイスやヘッドが小さくてもスイートスポットが広く感じられ、コントロールしやすいゴルフクラブやテニスラケットみたいだ。