毎年、正月明けの仕事始めに生活リズムが正月モードから仕事モードへシフトするのがしんどく、憂鬱な想いをしていないだろうか。そんな仕事始めの悩みが起きないよう、正月休み中から予防することができる。その健康管理や行動の方法を、ビジネスパーソンに健康指導を行う専門家に聞いた。
■仕事始めの不調・憂鬱の原因は?
今回話を聞かせてくれたのは、ビジネスパーソンの健康をアップグレードする専門家、水野雅浩さんだ。仕事始めに起きる不調や憂鬱の原因はどんなことがあるのだろうか。
「根本原因は『ルーティン』が崩れることにあります。
人間は、ビジネスでも勉強でもスポーツでも、生活リズムのルーティン、つまり『型』があることで、パフォーマンスを発揮しやすい生き物なのです」
●ルーティンの例
・朝、決まった時間に起きて、出勤する。
・昼、バランスの良いランチを食べ、コーヒーを飲む。
・夜、風呂に入り、決まった時間に寝る。
「この型が崩れやすいのが、年末年始の長期のお休みです。特に食事、睡眠、運動の3分野です」
・食事:おせちやお餅で、「塩分」や「糖質」が過剰になりがち。
・睡眠:夜更かしや昼寝などをすれば、「睡眠リズム」が大きく崩れる。
・運動:普段の通勤や外出で歩くことが極端に減るため、「運動不足」に。
「健康の土台となる、この3分野がガタガタになるため、仕事をリ・スタートするときにエンジンがかかりづらい状況となるのです」