最初のアタリは、7時半ごろ正林さんに。どう見てもアマダイのアタリではなく、アマダイ釣り外道の定番、小さなガンゾウヒラメだった。その直後に僕にもアタリ、正林さんよりさらに小さいガンゾウヒラメ。定年後第1号獲物としては、ちょっと寂しい。8時過ぎに正林さんに20cmちょいの超小ぶりの本命、続いて僕にも同サイズがくる。船長のアナウンスによると、ここまで小さいアマダイをかの地では“ハナタレ”と呼ぶそうだ。
38年勤め上げて引退し、最初の本命が“ハナタレ”とは、なんとも微妙な気持ちになる。その後はアタリがなく、白いオキアミは使用中止、オキアミを1匹がけから49cmを釣った時の2匹がけ(抱き合わせ)に変更した。やはり定番外道のトラギスを上げた後、“ハナタレ”よりは強い引きの魚がきたが、海面に見えてきたのは先ほどよりは一回り大きいガンゾウヒラメでがっかり。正林さんに勧められ、船上にて日干しにした。