■九州新幹線と山陽新幹線をまたぐ乗客は少ない
臨時〈みずほ614号〉新大阪行きは、久留米付近でスピードダウン。鹿児島中央を11時04分に発車した〈さくら402号〉博多行きに接近しており、“徐行”を余儀なくされる。この影響で臨時〈みずほ614号〉鹿児島中央―新大阪間の所要時間は、3時間59分かかる。
12時43分、博多に到着。ここで降りる乗客、ここから乗る乗客がともに多い。私が乗車する5号車では、山陽新幹線をまたぐ乗客は約10人。やはり、大阪―熊本・鹿児島間は航空機利用が一般的なのだ。
参考までに、航空機は大阪(伊丹もしくは関空)の空港―鹿児島空港間を約70分で結び、駅から空港までのアクセス(鉄道、バスなど)、搭乗手続きなどを考えても、2時間台で収まりそうだ。大阪空港(伊丹)―阿蘇くまもと空港間も同様である。
■山陽新幹線博多―新大阪間を乗り通す乗客も少ない
12時45分に発車すると、ここから最高速度300km/hで走る。すこぶる速いが、トンネル内の横揺れが激しい。
広島発車後、マツダスタジアム(2代目広島市民球場)を眺める。
博多、小倉から乗ってきた乗客の多くは広島で降りる。大阪―福岡間は航空機利用が一般的らしい。参考までに、大阪(伊丹もしくは関空)の空港―福岡空港間の所要時間は60~80分。特に福岡空港から福岡市交通局(地下鉄)空港線に乗ると、たった5分で博多に着く。
乗客のおもな乗車区間を整理すると、鹿児島中央・熊本―博多間、博多・小倉―広島間、広島―新神戸・新大阪間、岡山―新神戸・新大阪間。一方、始発から終点まで乗り通した乗客は、「少ない」と言わざるを得ない。