■2000年代 円熟期
2000年代に入るとブームも落ち着きを見せ始め、むしろ本当にクルーザーが好きなライダーたちが、オンロードスポーツやオフロードなどと同じように、ミドルクルーザーを「定番スタイル」として楽しむようになった。そのため、モデルラインナップもオーソドックスなものが残っていったのだ。
HONDA SHADOW CLASSIC <400>
シャドウの後継として、ホンダ唯一ののミドルクルーザーとしてラインナップしていたのがシャドウクラシック。適度な鼓動感と扱いやすさが好評だった。
SUZUKI BOULEVARD
スズキはスタンダードなスタイルを持つイントルーダークラシックと、ここに紹介するブルバード400を先日までラインナップしていた。デスペラードのコンセプトを受け継ぐ硬派な1台だ。
YAMAHA DRAGSTAR CLASSIC 400
重厚感のあるディープフェンダーを装着したドラッグスタークラシックは、ドラッグスターとともにミドルクルーザー人気の立役者。残念ながら、今回の排出ガス規制によって生産を終了した。
佐賀山敏行(さがやま・としゆき)
学生時代からのバイク好きが高じて、カスタムバイク専門誌やハーレー専門誌などの編集長を歴任。現在はヤマハSR400に特化したウェブマガジン「The SR Times」を運営する。ほかにも出版業界紙や金融・投資に関する記事執筆など、幅広いジャンルで活躍中。