■自動車事業創業期の苦労と成果
次は自動車館だ。もちろん、ここでもガイドツアーを申し込んだことは言うまでもない。ちなみに、ガイドさんは繊維機械館と同じ方。仕事とはいえ、織機の知識も相当なものだったので、自動車の方もかなり面白い説明が聞けるとの期待も高まる。では、いざ出発!
まずは自動車事業創業期の話として、豊田自動織機製作所内に自動車部を開設したこと。本格的な大量生産を見据え、自動車用鉄鋼材料を自前で研究するため材料試験室を設立したとのガイドを聞きながら、当時の機械を見ていく。
さらに階段で2階に上がり、自動車の仕組みと構成部品などの展示物のあるエリアを進み、再び階段を下りると、目の前には後の自動車産業を支える基礎となった「トヨダAA型乗用車」(1936年)と、初代トラックの「G1」(1935年)。*当時はトヨタではなく、豊田の読みであるトヨダだった。
こちらもただ外観を眺めるだけでなく、ドアを開き、中までしっかり見せてくれるので、ついかぶりつき状態で引きこまれていくのだった。