より影響が大きいのが、Apple Payだ。iPhone 8、8 Plusに加えて、iPhone 7、7 Plusも、iOS 11にすることで、ひそかにNFCのType A/B方式による決済に対応している。日本では、非接触決済の方式にFeliCaが使用されており、iPhone 7、7 Plusで対応したApple Payもここに相乗りする形を取った。一方で、海外ではNFCによる決済が主流。海外で発売されるiPhoneのApple Payも、NFCによるものだ。
iOS 11では、日本版のiPhone 8、8 Plus、7、7 Plusも、このNFC方式の決済に対応する。先に述べたとおり、日本ではFeliCaが主流のため、NFCで決済できる場所は非常に少ないが、TSUTAYAのセルフレジなど、ごく一部で利用できることがある。おそらく外国人向けと思われるが、試しに筆者がiPhone 8でセルフレジを試してみたところ、Mastercard Contactlessでの支払いができた。
日本では、TSUTAYAのセルフレジなど、ごく一部がNFC決済に対応している
実際にiPhone 8で支払いを試してみたところ、NFCで決済され、au WALLETにも利用したことが記録された
カードはau WALLETプリペイドを利用している。通常、au WALLETプリペイドでは日本だとQUICPayでの支払いになるが、あえてNFCでの支払いを選ぶこともできるというわけだ。もっとも、日本での決済環境は非常に少ない。現時点では、最大のメリットになりそうなのが、海外旅行、出張時の支払いだ。欧米を中心に、NFC決済の環境は大きく広がりを見せているため、そういった場所で支払う際に、わざわざクレジットカードを出す必要がなくなる。