「今、何しようとしたんだっけ…?」立ち上がったは良いものの、歩いているうちに何をしようとしていたのか忘れる。息子や娘に笑われた…。なんて経験をしたことはないだろうか。そんなど忘れ、早くも40代で現れる人が多いといわれる。
果たして、ど忘れはどうすれば予防できるのだろうか? また、ど忘れしたときにすぐに思い出す方法もあるらしい。もの忘れ外来の医師に聞いてみた。
■40歳以上でど忘れする人は約8割
日清オイリオが2015年に行った調査によれば、40歳~69歳までの男女の中には、約8割にも及ぶ人が、日常的に「もの忘れ」や「ど忘れ」をするシーンがあるという。そして約半数の人が、週1で起きているようだ。
忘れる内容で特に多かったのが、「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」がトップで62.5%、「何かをしようと思って立ち上がったのに、何をしようとしたのか忘れた」が59.4%、「簡単な漢字が思い出せない」が43.9%となっていた。
桜川ものわすれクリニック院長の山本大介先生によれば、ど忘れやもの忘れは早くも30代から起きることがあるという。
「ど忘れは誰にでもあるものです。そしてその内容も千差万別です。人の名前が出てこない、商品の名前が出てこない、臨時で何か頼まれていたがそれが何か思い出せない…など、日常生活の中で、ど忘れは加齢と共に、誰もが悩む症状のひとつです。
記憶力は30代を境に衰えていきますので、自分の能力に合った仕事の進め方がよいと思われます」