『アクシデンドが我々を韓国へ誘う!』
小林桂樹の2時間ドラマ…ちなみに息子役が元しぶガキ隊のヤックン……も感動のエンディングを迎え、テレビは、次の番組の韓流ドラマになった。BS放送らしく、声は韓国語で画面の下には字幕が出てる。出てるはずなんだけど、その大事な字幕部分がこれじゃ全然見れないじゃんかよおお!
オレも途中までやけにこのテレビは意味がわかんないな〜って思って見てたんだけど、途中でやっと気付いたよ、字幕が隠れてることに。
同じまぁ初日ですから〜。韓国旅行に行ってハンジュマクでも入ってる気分でこれもイイじゃないすか!! もしやそういう隠れたサービスか?
しかしそのうち、他のお客さんも字幕が見えてないことに気づきだす。ザワザワしだすサウナ室。辛抱溜まらず、若いお客さんが「チャンネル変えてくれ!」っていい言いにいったら、係員が裏の小部屋に入ってチャンネルを変えたりしてたんだけど、それでもチャンネルは全然変わらない。すると係員さんがサウナ室に入ってきて、
「今、電気屋さんが上でテレビの調整してるからいってくるわ〜!」
って声をかけて3分後に戻ってきたんだけど、
「今調整中でダメだ〜!」
って。でもイイじゃないイイじゃない韓国旅行を楽しみましょうや!! なにしろ初日ですから〜。
ちなみにサウナ室のセッティングも昔のまんまの高温低湿。まだ壁とかが暖まりきってないから、ちょっと温度低めだけど、これはすぐにもっと熱くなるハズだ。
このセッティングも昔のまんまってのがイイよね。ロウリュだヴィヒタだアウフグースだなんていう昨今のサウナトレンドなどには見向きもせず、川崎ならではの昭和オヤジサウナテイストをガンコに守り続けるこの心意気! セルフのロウリュは大好きだけど、これもこれでオレは好きだよ。
サウナ室も出ると、さっきの熱湯シャワーのところを作業服姿の人がいじくっていた。そうそう、そうやって調整してだんだん理想のサウナになっていくワケですよ。
川崎B、これぞ男のリニューアル!! と心底感動しつつ、食堂にいった。食堂もキレイになってたけど、メニューは前と同じオヤジ系飲み食堂とまったく同じ! おそらくギャンブル好きのために競馬競輪中継を流すことが最重要と思われるワンテーブル1台置いてある小さなテレビも健在! それもテレビは全部新しくなってるようだ! こういうところに金使うところが男じゃないすか!
いや〜男のサウナの心意気、タップリと魅せさせていただきました。また時々通います!
結論。それでもラクーアはちょっと行きたい!
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝