◆「メラニンが少なければ、色白になると思う」
◎そう思う 56.6% ◎そう思わない 43.4%
A.肌の白さは、「血流と肌のキメ」が重要です
メラニンは肌の紫外線体制を示すとともに、この数値が少なければ少ないほど「肌は白い」といえる。しかしなら肌の色はこの細胞の白さだけではなく、「血流と肌のキメ」が重要になる。「キメ」とは、肌に細かい溝がある状態で、これが光を反射して顔を白く輝かせてくれる。
実際にメラニン抑制効果のある化粧品を多用し、肌のメラニンを減らす人は多くいる。しかし、実際に「メラニン量はとても低いのに、見た目はそんなに白く感じない」という人は少なくない。いわゆる「くすみ」がある状態だ。くすみは、肌のキメがない、または荒いために起きており、キメの復元が美白にはとても重要であるということ。
現在、「美肌菌が少ない肌は、キメが荒い」ことが多く確認されている。これは、美肌菌が正常な角質層に住むため、「キメが細かいことで美肌菌が生息しやすい」ことを示しているのではないかと指摘されており、一部の研究においては、「美肌菌を増やすことでキメができた」とする報告もある。
また御存じの通り、目が日焼けをすると、肌も日焼けする。これは角膜が紫外線を吸収すると、脳が「メラニン色素を作らなければならない」という指令を出すからだ。いくらお肌のUVケアをしていても、眼が無防備なままだとその効果は半減してしまう。
サングラスで目からの日焼けをガードするのは、いまやビューティマニアの常識だが、紫外線によるダメージは、光老化=シワやたるみ、DNA損傷=皮膚がん、ランゲルハンス細胞のダメージ=免疫低下の引き金に。また紫外線は雲や窓ガラスを通って肌まで到達する。
◆「湿度と温度で、肌の検査結果はコントロールできると思う」
◎そう思う 52.5% ◎そう思わない 47.5%
A.簡単にできる肌質検査は要注意!温度と湿度で肌数値は安易にコントロールできます
「肌質検査はどこでやっても同じじゃないの?」という声を聞くが、これは大きな間違い。肌の状態は「温度と湿度」により常に変化しており、特に外気温と湿度によって肌の状況は大きく変わる。寒ければ乾燥し、熱ければ水分を放出するため肌の水分量は潤う。そのため「熱い部屋で汗が出ている状態で計測すれば水分蒸散量は高く」なり、「寒い部屋で検査すれば水分量は減り乾燥肌を誘発」できる。
肌のチェックをする際、この「温度と湿度」を一定に保つことは大変重要。冬、外から訪れた人をすぐに検査して「肌の水分量が少ない」と伝え、その後、外よりも高い温度と湿度の部屋でミストやお肌に水分を塗布する施術を行ない、終了後には水を飲ませる等をすれば、簡単に肌の水分量を格段に増やすことができる。
また、暑い夏に蒸散量を検査すれば「蒸散値が高く、角質が荒れている」のは当たり前。その後、クーラーの効いた部屋でミストやお肌に水分を塗布する施術を行ない、終了後には蒸散値を低く提示することができる。これら検査基準がない中で、検査機器は簡単に購入できてしまうことはとても問題であると言えるが、残念ながらこれらには規制はない。
世界初の常在菌検診『美肌菌ドック』では一年を通じ、部屋の温度を20~23℃、湿度を50~60%に徹底管理している。また、外部から検査部屋までの時間経過なども含めて厳密に検査環境について管理を行なっている。これらは美肌菌ドックが学会主導で開発・監修された自由診療プログラムであり、正確な数値以外は公益的に学術研究においても利用できないために規定されており、安心かつ安全な検査であると言える。