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医師に聞く美肌にまつわる噂のウソ・ホント

2017.10.07

◆「化粧水は、お肌に浸透するから保湿に良いと思う」

◎そう思う 73.0%  ◎そう思わない 27.0%

A.医学的観点から言っても、「化粧水が肌に浸透する」ことはありません

 浸透という表現で適切であるとすれば、「肌の表皮にある厚み0.02ミリほどの角質層に存在するNMFやセラミドといった天然の保湿成分が水を吸収し、タンクのようにため込む」という意味。ため込まれた水は、肌が乾燥しないように常に水を放出して肌の潤いを守ってくれる。

 この化粧水、もちろん乾燥しているときに肌に塗布すれば、肌の天然保湿成分に水を与える効果はあるが、昼間に化粧水を使うという人はあまりおらず、ほとんどの人の場合、お風呂あがりに化粧水をつけている。だが、「お風呂上りはそもそも水分を多く使っていて、お肌のタンクに水が最も多くため込んでいる状態」。そこに再度水分を与えても、ため込めるタンク量はなく効果はない。

 保湿で重要な点は「外部から水分を与えることよりも、こまめな水分摂取」が大切。食事も水分量の多い野菜等を摂取することで体内の水分量が高まる。脱水している人は唇が渇くが、「外部から水を塗る」よりも、「内側から水を飲み身体に取り込んで潤う」ほうが、医学的観点から言っても乾燥に有効だ。

 また天然の保湿成分が少ない人の場合には、これらと同等の機能をもつ人口の保湿成分を肌に塗布して、より多く水をため込むタンクの機能を高めることが重要だ。そういった意味ではヒアルロン酸などの有効成分が多いクリームなどを塗布するほうが保湿にはよく、化粧水はその成分の99%近くが水分であることを考えると、保湿に良いとはあまり言えない。またお肌の水分タンクがそもそも大きい人は、何もしないほうが美肌を保てる秘訣であり、このような保湿剤自体が不要な場合もある。

◆「アトピーはアレルギー疾患だから、体質改善が必要だと思う」

◎そう思う 81.0%  ◎そう思わない 18.9%

A.体質改善よりも重要な、「肌の免疫系の再生」を目指しましょう

 つい先日、炎症、かゆみを引き起こす「黄色ブドウ球菌」と、「アトピー」との相関が指摘された。2015年4月に米国のNIH(国立衛生研究所)の永尾圭介主任研究員と慶應大学等のグループが、科学雑誌「イミュニティ」の電子版で発表した論文によると、『アトピー性皮膚炎は、症状の悪化とともに「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の細菌が異常に増えてくることを確認した』とし、また『これら細菌が増えないようにしたところ、アトピー性皮膚炎の発症が抑制されたことを確認した』としている。

 アトピーをより悪化させることにアレルギー性皮膚炎が関わっている場合も多いのだが、アレルギーを抑制してもアトピーそのものが治療されることにはならないということ。アレルギーの抑制は発症してしまったアトピーではやはり重要だが、それよりも「黄色ブドウ球菌量を減らす肌の免疫系の再生が重要」になる。

「黄色ブドウ球菌」を死滅させるのは「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」であり、アトピーの患者では美肌菌が検出不能な域までなくなり、悪玉菌の住みやすい肌PHになっている場合が多い。PHの改善、悪玉優勢の皮膚の状況から善玉優勢への皮膚状態の改善がアトピー治療に対して重要であり、有効になる。

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