有給休暇を使いたいと思っても、職場がいい顔をしない、などといった理由から、なかなか使えず、毎年のように未消化の有給休暇が消えてしまう人も多いのでは。有給休暇は本来、自分の使いたいように使えるはずだか、一体何が有給休暇の取得を阻害しているのか? ディップは、同社が運営する人材派遣の求人情報サイト「はたらこねっと」で、「はたらこねっとユーザーアンケート -どうやったらうまく取れる?有給休暇について-」を実施した。
■有給取得日数は年間「6~10日以上」が31%で最多だが、「0日」も14%
有給休暇が付与されているという人902名を対象に、過去1年で有給休暇を取得した日数を質問したところ、「6日~10日」が31%と最も多い結果になった。しかし、取得日数が「5日以下」である割合も51%にのぼり、また「0日」=取得していないとの回答も14%あることから、取得できている人とできていない人に差が見られた。
有給が取得しづらいと感じる理由は、「上司・同僚が有給を取らない」が36%で最も多い結果となった。次点には「休暇を取ると仕事がたまり、余計に疲労が蓄積される」が32%、「取得理由を詳細に伝えなければならない」、「嫌味を言われる」30%が続いた。
上記の理由から、不快な思いをしたり、休み明けにこなす仕事量が増えることが億劫に感じるなど、有給休暇を取得する際になんらかの精神的ストレスがあり、「休みづらさ」が発生していることがわかる。
■有給取得の義務化については「休みが取得しやすくなりそう!」と期待する賛成意見が88%
厚生労働省が改正の調整を進めている労働基準法の「有給休暇取得の義務化」について知っているか、という質問をしたところ、「知らなかった」が72%にのぼり、認知度としては低い結果となった。しかし、この案に賛成かどうかを質問したところ、88%が「賛成」と回答。強制力が働くことで休みやすい環境になることを期待している人が多いことがわかった。