JR東日本水戸支社では、2017年7月22日より常磐線いわき―竜田間の普通列車2往復をE531系一般形電車から、651系特急形電車に変更し、福島県に新しい風を吹かせている。普通乗車券のみで乗車できる“スーパー各停”をご紹介しよう。
■かつては常磐線のスーパースターだった651系
651系は1988年12月に登場した常磐線用の特急形電車で、基本編成の7両車と付属編成の4両車が用意され、輸送量に応じ途中駅で増解結する態勢をとった。
1989年3月11日にエル特急(当時)〈スーパーひたち〉でデビュー。在来線初の最高速度130km/h運転、ハイグレードな車内など、「衝撃」と「斬新」が詰まったスゴイ車両だった。2002年12月1日から、特急〈フレッシュひたち〉の運用にも就いた(詳細はこちらを参照)。
現在、常磐線特急の座をE657系に譲り、列車愛称も〈スーパーひたち〉〈フレッシュひたち〉から〈ひたち〉〈ときわ〉に一新。651系の一部は1000番代に改造の上、高崎線特急に転用されたほか、廃車なども発生した。
引き続き常磐線で活躍するオリジナル車は、波動用として活躍しているが、ほとんどは7両車が充当されている。
今回4両車を若干整備の上、常磐線いわき―竜田間の普通列車2往復で新たな活路を拓くことになった。