味の素は、「飲酒の季節嗜好傾向」および「飲酒後の体調変化」などの実態を把握するために、月に2回以上お酒を飲む20歳~59歳の全国の男女400名を対象に、アンケート調査を実施。その結果、約8割が「夏は他の季節と比べて、お酒を飲みたいと思うことが多くなる」と回答しており、その主な理由は「暑いから」(79.8%)「のどが渇くから」(71.0%)と、体の冷却や水分補給を目的として、お酒を選んでいる実態がうかがえる結果となった。
一方、7割以上が夏に汗をかいて、のどがカラカラな状態でお酒を飲んでいることも判明。また、宴会・飲み会でお酒を飲んだ際、約9割の人がトイレが近くなる傾向があり、宴会・飲み会の終了後、≪倦怠感≫≪ねむ気≫≪むかむか≫≪食欲低下≫などの症状になったことがある人が6割以上と、半数以上の人が水分不足による体調の変化を感じていることもわかった。宴会・飲み会の終了後、体の調子を整えるために「飲んでいるもの」と「飲むべきだと思うもの」は「水」がそれぞれ73.8%、64.3%と他の飲料に比べて圧倒的に多い結果となった。
夏の暑い時期、渇いた体に水分補給という名目でアルコールを選んでしまいがちだが、実はアルコールは、その利尿作用から、逆に体から水分を排出し、ますます水分不足が進んでしまう恐れがあることは、あまり認識されていない。一方で、水分補給として多くの人が飲んでいる「水」も、水分不足が進んだ状態で電解質を伴わず摂取すると、逆に水分不足が進むことはあまり知られていない。
■他の季節と比べて「夏はお酒を飲みたくなる」が8割近く。理由は「暑いから」「のどが渇くから」
最もお酒を飲む季節を聞いたところ、「夏」が71.5%と他の季節と大きく差がつく結果となった。一方で、夏は他の季節と比べてお酒を飲みたいと思うことが多くなるかを聞いたところ、8割近くの人が「はい」と回答。その理由を聞いたところ、「暑いから」が79.8%、次いで「のどが渇くから」が71.0%となった。体の冷却や水分補給を目的として、お酒を選んでいる実態がうかがえる。
■夏ならではのお酒を飲むシチュエーションは「ビアガーデン」がトップ、次いで「バーベキュー」
夏ならではのお酒を飲むシチュエーションでは、第1位が「ビアガーデン」(54.5%)、第2位が「バーベキュー」(43.0%)、第3位が「夏祭り」(32.0%)という結果になった。開放的な屋外で飲むイメージが強い一方で、意外にも、同じく夏らしい屋外イベントの「野外イベント」「プール」「テーマパーク」といった場所での飲酒イメージは10%以下と、お酒を飲む場所としてイメージされにくいことがわかった。