■飲みの席において、女は無料のホステス!? 楽しい女子会続きで激太り
ほのかな恋愛心を抱きながら男性に会う機会が減ると、同世代の女性と飲む機会が増え、それに伴い体重も増加。1か月で3kgも太ってしまった。
坊主頭になってわかったことのひとつは、男性がいる飲みの席において女性は無料のホステスとしての役割を無意識に果たしてしまうということだ。周囲の人に酒を注ぎ、元気がない後輩を励まし、上司の本音を引き出し鼓舞し、同世代を肯定し、自分の話はほとんどしない。
しかし、女性だけの飲み会は全く違う。普段、社会に対して感じていることを、どこまでも深く語り合い、酔いが進むほどに恋愛を赤裸々に語る。美しい外見で面白い人ほど、墓の穴まで持って行く秘密があるということがわかった。
■母親には激怒され、パートナーは拝み始めた
坊主頭にしたときの家族の反応は興味深かった。母親からは「また変な格好をして」と激怒された。面白かったのはパートナーで、朝起きたときに、私の顔を拝んでいた。驚いて話を聞くと、「あ、なんかお坊さんみたいで神々しくてつい、拝んじゃった」と言っていた。
結婚している知人に多かったのは、「よくご主人が許したわね。ウチの主人は私がショートカットにするのも許してくれないの」と語っており、髪型さえも自由に選べないことを気にもしていない女性というのは、世の中に多いと感じた。
パートナーが撮影した筆者の写真。白髪や耳の脇などの側頭部の髪は伸びるのが早い。頭頂部はやや遅く、シルエットを整えながら伸ばしていくのがまた大変。
■坊主にして1か月間経過した、結論は「早く元に戻りたい!」
ノリで2mmの丸坊主にして、総じてメリットは多かった。一番の収穫は、筆者は“女”である自分が大好きだった、という事実。今は、早く髪が伸びないかと思いつつ、女子会を繰り返す毎日を送っている。
文/沢木 文