■自分を商品として意識する
言い換えると、自分自身が「こういうことを得意として、こんなことができます」とイメージをつくり、それを裏付けるような言動を意識してとるのだ。上司への報告・連絡・相談をはじめ、会議中の発言も日々の行動にも、「自らのイメージ」をわかりやすく伝えるような工夫をしないといけない。上司があなたのことを「こういう仕事が得意だから、これをやらせてみよう」とすぐに思えるようにならないといけない。つまり、あなたは自分を商品としてとらえ、特徴を意識してつくるのだ。
この特徴が、職場で自分の居場所をつくることになる。居場所をつくると、早いうちに多少なりとも、実績を残すことができる。これが、成功体験となる。この経験を繰り返すと、自信になる。自信を持つと、ほかの分野の仕事にも挑戦意欲がわいてくる。しだいに意識や考え方などが変わってきていることを実感するはずだ。
最後に…。努力することは大切であるし、可能な限り、継続していくべきではある。しかし、人間として尊い人になったとしても、認められるかどうかはわからない。ビジネスは結果がすべてであるから、認められないといけない。評価されてこそ、会社員なのだ。時には、上司たちいかに認められるか、と考えたいものだ。認められる人は、「高く評価される仕組み」を必ずもっているものだ。その仕組みをまずは、マネしたほうがいい。
文/吉田典史
ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)。
■連載/あるあるビジネス処方箋