小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

豪華クルーズトレイン「四季島」に採用された国産じゅうたん「山形緞通」とは?

2017.08.21

○色の調合、染め

 じゅうたんの代表的な素材はブラックフェイスという英国の山岳地に住む羊の毛。色の調合、染めも同社で行い、約2万色をストックしている。

 1枚で25~41色を使っている「現代ライン」のグラデーションは、自社染色を活かしたデザインといえる。アパレルのニットと違ってじゅうたんは毛糸の表面ではなく切り口がどのくらい染まっているかが基準となるので、自社染色にこだわるのもそうした理由があるからだという。

 

○マーセライズ(艶出し加工)、クリーニング

 新品のじゅうたんを使い込んだ風合いに見せる技術がマーセライズ。アルカリ溶液で洗うエイジング加工で、色調が変わって艶が出てくる。下記画像右側の新品のじゅうたんが、マーセライズすることで左のように紫があずき色になるなど、化学反応して中間色系に変化する。羊の毛はその年に気候などにより性質が変わるため、マーセライズにも職人のさじ加減が必要で、官邸や迎賓館、新宮殿など官公庁から注文があるのもマーセライズ加工の技術が評価されているためだ。

 下記の画像はマーセライズ加工場でありメンテナンスも行う場所。数年に一度、製品が里帰りしてこちらでクリーニングを行う。洗ったあとは毛の流れを一定方向にするためにブラシで整えてから乾かす。じゅうたんは踏まれると柄もつぶれてくるので、クリーニングの最後にはさみを入れて調える。イニシャルコストは高いが、長年良い状態で使うことができるのが同社の製品の大きな特長だ。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。