ミニチュアの東京駅を発着する列車は、200系2階建て車両連結の〈やまびこ13号〉盛岡行きと中央線201系で、いずれも6両編成。車両性能も実車最高速度の25分の1程度にしたものと思われる。
日本ゾーンでは、新駅開業に合わせ500系RevatyとSL〈大樹〉が登場。100系スペーシアとともに、日本の原風景を快走する。その中にカールおじさんたちがカールをおいしそうに食べる姿も。残念ながら中部地域以東の販売終了が決まったが、将来の全国販売再開を待つ人は多いと思う。
向かい側には、熊本城がそびえたつ。熊本地震で実物が大きな被害を受けただけに、このミニチュアを見ていると、よみがえった姿に映る。
「世界の遺跡と建築文化を守ろう」をテーマに開園してから24年。娯楽のほか、学校の遠足や社会見学にうってつけの場として、これからも“世のため、人のため”に役立つ大きな存在であり続けるだろう。
取材・文/岸田法眼