ライブへ一緒に行った知人とベンチで談笑中、何事もないかのように会話を続けながらようやく意を決した。一度、流れ始めると勢いが止められるわけもなく、パッケージに記載されていた「150ml」の文字が脳裏をよぎりながらも、自分にとって人生2周目であるおむつの“初体験”は終わった。流れが止まってから少しの間、若干の湿っぽさというか「ひょっとしてズボンも濡れてしまっているのでは……」という感覚に陥った。しかし、みごとに吸収パッドが受け止めてくれたのか、ズボンをいくら触っても濡れている気配はない。日本の誇る“OMUTSU”の技術にただただ感嘆するしかなかった。
いったん感覚をつかめば、道中でいかなることが起きようとも怖くない。もうこれで「トイレを探す必要がないのだ」と何度もその言葉の意味を噛み締めた
その後、ライブ鑑賞中も含めて4度の放尿を行なった。今回の商品ではパッケージ大きく「2回」と記載されていたが、おそらく回数ごとの量にもよるのだろう。トイレに駆け込んでおむつの中を確認してみると、吸収パッドの外へ漏れている様子もなかった。人間には“慣れ”があるのも事実で、いったん勇気を出しておむつを信じてみると、次第に心強い“相棒”かのように思えてくるのだ。
◎満員電車や会議中に役立つおむつ。これからの季節、音楽フェスにもピッタリ!
今回の検証は若干イレギュラーというか、そこかしこへの移動も伴う場面での体験となった。しかし、冒頭で例に挙げた満員電車や会議中など、動きたくても動けない場面であれば、おむつはさらにその実力を発揮してくれるはずだ。また、エンターテインメントの分野ではこれから、フェス真っ盛りのシーズンを迎えるが、お気に入りのアーティストの出番を待つためにその場を離れられない状況でも役に立ちそうだ。
誰もとがめることはない。明日からでも、尿意に悩まされない快適な“おむつライフ”を手にしよう!(写真はイメージです)
最後に、今回は自宅へ帰ってからいつもの下着へ履き替えたのだが、久びさにトイレへ足を運んでみるとそのありがたさにも気付かされた。尿意はけっして無視できない。我慢するのも人間にとってみれば、身体にとってよくないことは明らかである。しかし、時にはその場を離れられず、尿意に耐えなければならない場面もある。そんなときに備えて、バッグへそっとおむつを忍ばせておけばきっと支えになってくれる。
取材・文・写真=カネコシュウヘイ