トイレに行きたくても行けない。超満員の通勤電車の中、じわじわと押し寄せる尿意を我慢するがあまり思わず悶絶しそうになる。軽々しく「ちょっとトイレに行きたいんですけど……」なんて発せられない会議中に、溜まりに溜まった尿意に股間がうずき、痛みにも似た感覚をひたすらこらえるなんていう経験は、誰しも一度は味わったことがあるのではないだろうか。
そんな場面でも、大人ともなれば開放感たっぷりに失禁するわけにはいかない。周りにも迷惑がかかるのは愚か、自分の地位すら危うくなるのは想像にたやすいのだが、万が一の事態にそなえて「大人用おむつ」があるというのを知っておいてほしい。
よほどの“趣味嗜好”を持った人以外はおそらく、物心が付いてからおむつを履いたなんていう経験などないはずだ。しかし、侮るなかれ。実際に使ってみると、尿意というストレスから僕らを解放してくれる優れたアイテムだった。
◎シルクのような肌触り。感触は誰かが優しく包み込んでくれているかのよう
企画にゴーサインが出るやいなや、さっそくAmazonで「大人用おむつ」と検索してみた。パッと見た検索結果は7000件以上、おおむね20枚前後入りで1000円程度と思ったより高くない。多くは老人介護用に作られたものなのか、年配のカップルのイラストが描かれた商品が目立っていたが、その中から「まるで下着」というキャッチコピーに惹かれて比較的若い男女のイラストが描かれた商品を試しにポチってみた。
子供用おむつや介護用おむつと同様、通常は折りたたまれたままパッケージに収められている