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売れ行き好調の『Galaxy S8/S8+』を1週間使い倒してわかった○と×

2017.06.25

■パフォーマンスは抜群で、アプリが見やすく、使いやすい

 サムスンのフラッグシップモデルなだけに、パフォーマンスは抜群に高い。実際に触ってみるとよく分かるが、重いアプリを使っても、スクロールなどの動作が、指に吸い付くように追従する。ここまで精度の高い動きを実現できているのは、パフォーマンスの高さゆえだろう。ベンチマークのスコアもそれを示している。

 スマホのベンチマークで定評のあるAnTuTu Benchmarkで測定したスコアは、16万2777。ランキングで見ると、iPhone 7には一歩及ばないが、それでもスマホ最高峰であることに変わりはない。アプリの起動、切り替えもスムーズで、スクロールも滑らか。重いゲームもきちんと動くため、パフォーマンス重視の人にはうってつけの機種と言える。

 
AnTuTu Benchmarkでは、16万2777とハイスコア。スマホ最高峰の性能だ

 先に挙げたように、Galaxy S8+は縦長のディスプレイを搭載しているため、スマホ用アプリとの相性もいい。スマホのアプリは縦長のディスプレイで表示させることを前提に作られているため、縦に長くなれば、そのぶん、1画面に収められる情報量が増えることにつながる。Twitterであれば、より多くのツイートが表示されるし、ギャラリーであれば、1画面に表示できる写真の枚数も増えるというわけだ。LINEのようなメッセンジャーも、スクロールの回数が減る可能性がある。

 さらに、この縦長ディスプレイは、Android 7.0からOSに標準で採用された、画面分割機能にもベストマッチしている。動画を見ながらツイートしたり、メールを読みながらカレンダーにスケジュールを入力したり、Webサイトを表示させながらその情報をLINEで送ったりといったことが、よりしやすくなる。画面を分割しながらキーボードを出しても、違和感なく操作できた。

 
“ながら操作”がしやすいのも、縦長ディスプレイのメリットだ

 本体を横にしたときには、18.5:9という比率が生きてくる。Google Playなどの映画の中には21:9のシネマスコープサイズで配信されているコンテンツがあり、これを16:9のスマホで再生すると、上下に黒い帯が太く表示されてしまう。これに対し、Galaxy S8+の18.5:9は、21:9に近いため、より映像が画面いっぱいに広がる。黒帯の部分がちょうどエッジスクリーンにかかるため、見え方としては、まるで画面ぴったりになっているかのようだ。より映像に集中できるディスプレイの比率というわけだ。


16:9のディスプレイより、映画も見やすい

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