■ スウォンの巨大都市「デジタルシティ」
アップルが2017年中に移転を目論む新本社が米・カリフォルニア州クペルティーノにある「Apple Park」だ。
アップルがApple Parkなら、サムスンは「サムスン デジタルシティ」だろう。
朝鮮半島のほぼ中央に位置し、ソウルから約1時間ほどの距離にあり、世界遺産の水原華城を代表する歴史都市が水原市(スウォン)だ。人口は120万人を超えるが、ソウルに比べると閑静な街といえる。
そのスウォンの一角にサムスンは巨大なデジタル都市を作り上げてしまった。敷地面積は169万5000万m2あり、東京ドームが36個も入ってしまうほどで、ビルは128棟もある。2016年に完成した「セントラルパーク」には、サッカー場が4面、野球場を2面持つほか、フィットネスセンターやショッピングモール、フードゾーンなどをもつ。
2005年に完成したデジタル R&D Centerは38階建てで、主にテレビ関係の研究設備が入居している。
デジタルシティには現在、3万人の従業員が勤めている。そして今も、デジタルシティは拡大中でさらに進化する計画となっている。