韓国最大の財閥であり、今や世界を席巻する巨大メーカーであるサムスン。グループ全体での年間売上高は30兆円を越え、中核企業であるサムスン電子の売上高も20兆円にのぼる。
これは、売上高日本一の企業、トヨタ自動車の28兆4000億円やアップルの22兆円にはおよばないものの、電気関連で日本トップの日立10兆円、ソニーグループの8兆1000億円、パナソニックの7兆3000億円を遙かにしのぐ(2016年度ベース)。
OLED(有機EL)と半導体チップに強みを持ち、また、Galaxyシリーズを代表するスマートフォンでは世界市場でトップの地位をiPhoneシリーズと争っており、世界一のグループ企業こそ三菱グループが58兆円の売上高で君臨するものの、電機メーカーとしてはアップルと並び世界トップレベルへと上り詰めたのがサムスンだ。
本社は現在ソウルにあるが、水原市(スウォン)に「サムスン デジタルシティ」という、巨大都市を築き上げている。
同地を訪れサムスンの歴史を振り返ることで、サムスンがいかに巨大かつ強力かを、改めて実感した。