弁当箱によって、中に入れるものの美味しさが変わってくるのをご存知だろうか? 今人気の「曲げわっぱ」や定番のステンレス、プラスチック製など、それぞれの特徴とメリット・デメリット、入れると美味しくなる食材などを、弁当作りのエキスパートに伺った。
■弁当箱選びが美味しさまで左右する
「弁当男子」が増える今、きっと男女問わず、多くのビジネスパーソンたちは、毎日「何入れよう?」と頭を悩ませていることだろう。そこで、視点を変えて「弁当箱」選びに立ち返ってみてはいかがだろうか。
実は、弁当の結果は、弁当箱によって支配されていると言っても過言ではないのだ。例えば、今人気の「曲げわっぱ」の弁当箱にご飯をつめると、木にご飯の水分が吸収されることで、冷めても美味しく食べられる。
そうなると、弁当箱それぞれの特性が気になってくるだろう。
■ステンレス製、プラスチック製、曲げわっぱ…どう違う?
では、ステンレスやプラスチックなど、素材別にみると、それぞれの弁当箱にはどのような特性があるのだろうか? スペシャリストとして知られる料理家で弁当コンサルタントの野上優佳子さんに教えてもらった。
●ステンレス製・アルマイト製
[メリット]
・丈夫で壊れ・凹みに強い
・腐食しにくい
・匂いや色がつきにくい
・食器洗浄機が使える
・軽くてコンパクトな形状が多い
・アルマイト製は油汚れが落ちやすい
[デメリット]
・電子レンジで加熱できない
・無機質でデザイン性に乏しい
・ふたにパッキンがついていないことが多いため、汁もれすることも
「ステンレス製やアルマイト製の弁当箱は、お弁当を食べた後でも夜遅くまで弁当箱を持ち歩くビジネスパーソンにとって、とても優れていると思います。弁当箱をすぐに洗わなくても匂いや色がつきにくいですし、コンパクトでスリムな形状のものも多いので、ビジネスバックにも入れやすいでしょう。
見た目に違いはほとんどありませんが、材質の強度はステンレス製のほうが丈夫。アルマイト製よりステンレス製のほうが酸に強いため、梅干しなど酸性の強い食品に対して腐食しにくいです。また、ふたにパッキンがついていないものは、汁もれに注意が必要です。」(野上さん)