☆JR東日本編
(2)200系
■一部の200系に2階建て車両を連結
JR東日本は100系に追随するかの如く、1990年から200系12両車の一部に2階建て車両を1両増結。2階は100系に準じたグリーン車の座席に対し、1階はグリーン個室(1・2人用)と普通車指定席の4人用セミコンパートメントで、新しいゆとり空間を創出した。
2階建て車両を連結の200系は、“100系フェイス”が特長。
1991年には別の200系から中間車を捻出したほか、2階建て車両を新たに1両追加(1階はカフェテリア、2階はグリーン車の座席)し、16両編成化。停車駅の少ない“速達〈やまびこ〉”に充当された。
その座をE2系に譲ってからも、引き続き〈やまびこ〉を中心に活躍。2000年12月2日から一部の〈やまびこ〉で4人用セミコンパートメントをマッサージルームに充て、クイックマッサージの営業を開始して話題となったが、2003年11月30日で終了。2階建て車両も2004年3月12日限りで営業運転を終了した。
(3)E1系、E4系
■オール2階建て新幹線Max
国鉄時代、新幹線定期券FREX(通勤用)、FREXパル(通学用)の発売開始以降、新幹線で通勤通学する乗客が増え、列車によっては自由席を多数設定しても全員着席できない状況が続いていた。
そこで増え続ける通勤通学客のほか、東京―仙台・新潟間などの都市間輸送にも対応するため、すべての車両を2階建てとしたE1系が1994年7月15日にデビュー。100系や200系の2階建て車両と大きく異なる点は、“高嶺の花”から“気軽に乗れる”ことである。
200系12両車に比べ、座席数を4割程度アップ(座席定員1,235人)。特に自由席(1~4号車)の2階席は一部を除き3人掛けで、リクライニングをしない回転式クロスシートを採用。1号車を除く一部のデッキに「ジャンプシート」と称する補助席が設置され、乗客全員が着席できるよう努めた。グリーン車(9~11号車)もすべて2階席として“眺望”を保証した。なお、グリーン個室はない。