◎スーパーで買えるおいしい食べ物
「イギリスのスーパーで買えるクッキーはおいしいものが多く、お土産やプレゼントにも適しています。もちろん外国のお菓子は苦手な人もいるので注意が必要です。日本のお菓子と比べると、イギリスのお菓子は甘いです。そのため“甘党”でない場合は、苦手かもしれません。それでもアメリカのお菓子ほど重たくはないので、少しでも甘いものが好きであれば食べてみてください」
さらに「ニンジンに似ている形をしたパースニップという野菜は、カボチャやサツマイモのようなやさしい甘さ。牛乳やヨーグルトは味が濃くてクリーミー。紅茶も種類豊富で選び甲斐がある」と言います。
スーパーでは日本にない野菜を見つけたり、同じ食材でも日本とは違うおいしさに気づいたり、思わぬ発見がありそうです。
◎ロンドンでは世界中の“本格”料理が食べられる
「ロンドンは多文化でいろいろな国の人が住んでいます。そのため、ひとつの街にいながら、他国のオーセンティックな飲食店を楽しむことができます。中華街では中国のシェフが作る中華料理、東ロンドンではベトナム人が作るベトナム料理、北ロンドンではインド人が作るインド料理が有名です。また、あらゆる街角にあるトルコ・レバノン料理はコスパのいいところが多いです。その他にも、ペルー料理、モロッコ料理、タイ料理も、それぞれの国から来たシェフが作っていて、本場に近い味を楽しめます」
「ロンドンにはおいしい日本料理店もありますが、日本と同じ価格を出して、同じレベルのおいしさを期待してはいけません」と言っていました。イギリスで日本の料理を提供する場合、日本から輸入した食材を使っていることが多いため、同じメニューでも日本で買える値段より高くなっています。
(ペルーと日本の料理を掛け合わせた“ハイブリッド料理”が人気。)
「ロンドンの食文化は、多様性があって国際的な面で魅力です。日本にある外国の料理店では、日本人向けの味に変えられていて食べやすいのかもしれません。しかし、現地の人が経営しているような本格的な味の飲食店は少なく、現地で食べられている味を知る機会が少ないと思います」
◎フードマーケットでいろいろな国の“本格”料理を一気に食べる
旅行では食べる回数が限られています。そこで、いろんな料理を一度で食べたいときに、フードマーケットが便利だと言います。
「週に何度か開催されるフードマーケットには、ぜひ行ってもらいたいです。屋台がたくさん並んでいて、いろいろな国の料理が楽しめるので、効率よくおいしい料理を探せるでしょう」
外国人においしい日本料理について聞かれたときに「寿司」と紹介する人が多いのではないでしょうか。しかし、口の中でとろけるような寿司から、生臭くて乾いた寿司を扱うお店まであります。たまたま“マズイ”と言われている店で寿司を食べた外国人に「おいしくない」と思われてしまうのはもったいないことだと思います。
イギリスにも、サクッとしたフィッシュ&チップスから、脂っこいだけのフィッシュ&チップスがあります。おいしい料理が食べられるように、料理名だけを把握するのではなく、お店まで調べておいたほうがいいでしょう。
参考:http://www.telegraph.co.uk/food-and-drink/news/number-of-vegans-in-britain-rises-by-360-in-10-years/
取材・文/あみれ