
「マズイ」と評判されるイギリスの料理。しかし実際のところ、どうなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで、ロンドンに住んでいる20代の日本人女性に詳しく聞いてみました。
◎味に疎いわけではない
「おいしくない料理を日常的に食べていても平気な人が多い気はします。しかし、レシピにこだわりのある飲食店や、おいしいワインを輸入しているレストランもあり、決して味に疎いわけではありません」
ホテルで食べる朝食はほとんどの場合、目玉焼き、ソーセージ、トーストなどが出てくる「フル・ブレックファスト」と呼ばれるもので、日本人の口にはあまり合いません。
特に、イギリスの“マズイ”を代表するような食品「ベイクドビーンズ(いんげん豆を赤色のソースで煮て作った料理)」はセルフサービス式の食堂へ行けば必ずと言っていいほど置いてあり、これらを旅行先で食べてしまうと「イギリスの料理はマズイ」という印象が残ってしまいます。
「マズイ」「口に合わない」と言われている料理を避けて、「おいしい」と言われている料理を選ぶことが重要なのかもしれません。
◎観光客向けの飲食店は注意!ハズレの確率が高い
「観光客がよく行く場所には、“tourist trap”があるので注意するべきです。高い値段で、おいしくない料理が出てくることがあります」
“tourist trap”は観光客を惹きつける目的で作られた店や施設のことを言います。そういった場所では、割に合わない商品・サービスが提供されています。「観光客が多いから大丈夫」と安易にお店に入るのではなく、よく調べたほうがよさそうです。
「口コミサイトで平均の評価点数が高い飲食店を見つけても、しっかりと口コミを読んで、写真を確認してから行ってください。口コミサイトの中には、評価の平均値が高く、ほとんどの店に良い評価がついていて、参考にならないサイトもあります。店選びの参考になるサイトといえば、Timeoutがおすすめです。味を重視したジャーナリストたちがレストランを評価しているので店選びの参考になります」と彼女は言います。
◎イギリスに来たら食べたい料理
■伝統料理は“サンデーロースト”がオススメ
「観光客に食べてもらいたい伝統料理はパブ料理です。中でも日曜日にパブで食べられる“サンデーロースト”は特にオススメです」
サンデーローストはイギリスの伝統的な料理で、ローストされた肉やじゃがいもにグレイビーソースがかけられたもの。その他の伝統料理では、「フィッシュアンドチップスやシェパーズパイも、お店によってはすごくおいしいので調べてから行ってみてください」と言っていました。