クロスオーバーSUVを都会で乗る、カッコだけのSUVだと思っていたら、もうすでに時代遅れである。
新型スバルXVは都会でも際立つSUVテイストあるハイスタイルなデザイン性を備えつつ、実は本格SUVとして世界的に定評あるフォレスターのものより進化した悪路&雪道走破性の神器=Xモードを備えた(1.6i アイサイトを除く)、実はカッコだけじゃないクロスオーバーSUVなのである(時速40km/hまで機能するXモードの試乗インプレッション詳細はコチラ)。
そんな新型スバルXVのベース車はもちろん新型スバル・インプレッサスポーツ。しかしエクステリアは別物。フロント、サイド、リヤともに専用デザインであるのだが、注目すべき点は数多い。例えばグリル。あえてクロームメッキのモールを排除し、黒樹脂のクラッティングパネルと同じ素材でタフギアっぽさを演出。さらにリヤは当然、黒樹脂で覆われるはずのバンパー部分をこれまたあえて塗装面に。ボディーの厚み感をもたらし、都会に映えるデザインとしているのだ。
新型インプレッサスポーツ、そしてこのXVも室内居住空間、パッケージは変わらない。ここで褒めるべきは先代からのホイールベース延長のほぼすべてを与えたという後席の居住性。インプレッサスポーツのベンチマークとなるVWゴルフ7と比較すれば、ひざ回り空間のゆとりは圧巻。具体的には身長172cmのボクのドライビングポジション背後に着座すると、ゴルフは160mm。しかしインプレッサスポーツ、XVは200mmもの空間がある。その差は足が組める、組めないという項目もさることながら、ロングドライブでのゆったり感、精神的・肉体的疲労度の大小、低減にも直結するのである。