ジュエリーマーケットは新品の販売額が9691億円だという(2015年国内宝飾品小売市場規模/矢野経済研究所調べ)。しかし、バブル期には3兆円を超えていたというから、大幅にシュリンクしているといえるだろう。一方、リフォーム・リユース・修理で急成長を遂げているジュエリー会社がある。2008年の年間売上2億5000万円から年率平均30%以上で増加、2015年までの7年足らずで10倍の25億円になっているというのだ。
東京・日本橋に社を構える「アイデクト」の藤野社長に急成長の秘密を訊いてみた。
アイデクト
代表取締役社長/チーフジュエリープランナー
藤野匡生氏
1987年富士銀行(現みずほ銀行)に入行。富士総合研究所(現みずほ総合研究所)に出向し、産業アナリストとして小売・サービス・不動産業の分析を行う。その後富士銀行に戻り、国際金融担当のチーフマーケットエコノミストに就任。みずほFG設立準備などに関わる。2003年に不動産ベンチャー企業のクリードへ入社、経営企画責任者として2005年に東証一部上場を果たす。2006年にベンチャー企業へのハンズオン投資を行うエムアウトへ入社。副社長として投資選定・事業育成・売却など執り行う。2009年にアイデクトの代表取締役へ就任。