◎引き出しの中からすべてのモノを出す
「デスクにあるモノのすべてを、別の場所に出してみてください」と小松さんは続ける。
「片づけるにあたり、多くの人は引き出しや机上から不要なモノを間引いたり、並べ替えたりします。しかしそれでは全体の物量が把握できず、途中で断念する原因に。すべてのモノを出し、デスクを〝空〟の状態にし、リセットすることが大切です」
それから、出したモノを分類。
「オフィスのデスクの場合、過去1か月間で使わなかったものは不要物と考えて処分を。後輩に回したり、部内全体の共用道具とするのもいいでしょう」
実際にこの作業を行なうと、所持品の量が半減し管理しやすくなる。さらに、仕事のパフォーマンスも上がり一石二鳥なのだ。
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[片づけ基本のき! 3か条]
(1)横置きをしない
書類や資料などは立てて保管を。平積みにすると、下のモノが取り出せず地層化する。
(2)空中戦を制す
書類はすぐに回す。机に置く前……つまり〝空中〟で内容確認し、書類の侵入をストップ。
(3)愛着はほどほどに
時間が経過するほど愛着が生まれ処分困難に。不要物は愛着が生まれる前に処分。
◆かたづけ士 小松 易さん
スッキリ・ラボ代表。大学卒業後、大手建設会社で片づけの重要性を学び、独立。大手企業での研修も人気。