人間の身体は、高気圧のときに交感神経が優位になり、低気圧のときに副交感神経が優位になるため、春の気圧の上下により、自律神経も乱れやすく体調不良が起こりやすくなる。『保険クリニック』を運営するアイリックコーポレーションが以前、花粉も飛び始めたこの季節の「身体の困りごと」について男女各250人を対象にアンケートを実施したところ、この時期の身体に関する悩みは、「花粉症」よりも「肩こり」「冷え性」を挙げる人が多い結果となった。症状を治すために、「通院していない」人は72.4%、「薬を服用(使用)したことがない」人は47.9%、通院も服薬もしていない人は45.5%となった。
■冬から春にかけての身体の困りごとは?
肩こり 170人
冷え性 149人
花粉症 133人
疲労感・倦怠感 104人
腰痛 101人
何もない 91人
太る 85人
肌のトラブル(肌あれ、乾燥など) 81人
ストレス 64人
乾燥(眼・喉など、肌以外) 63人
頭痛 47人
胃腸障害 32人
不眠症 30人
体臭 27人
アトピー 20人
その他アレルギー疾患 19人
過眠症 17人
その他 5人
調査の結果、「肩こり・冷え性・花粉症」が冬から春の3大不調となっていることが判明。冬のからだは寒さから身体を守るために、筋肉や骨盤は収縮し、関節も固くしてしまう。春への季節の変わり目では、関節の緊張がほぐれ、筋肉や骨盤は弛み、からだの中で春を迎えるための準備が始まるそうだ。その流れが上手くいかないのが春の体調不良の原因で「肩こり」「冷え性」「腰痛」「花粉症」「肌トラブル」などが代表例となっている。
■上記で回答した症状を治すため、通院をしている?
通院している 13.0%
(過去に)通院していた 14.7%
通院していない 72.4%
調査の結果、70%以上は病院に行かないことが判明した。回答した症状を治すために、病院に行くか聞いたところ、約72%が「行かない」と回答している。通院したことがある113人の中で多かった症状は「胃腸障害」(53.1%)、「アトピー」(50.0%)、「過眠症」(47.1%)、「不眠症」(43.3%)の順となっている。