それが証拠に、もし近くに滋賀県民または滋賀県出身者がいるなら、ペンと紙を渡して「記憶だけで琵琶湖の絵を描いて」と頼んでみるといい。
ほぼ間違いなく、ぼんやりした人の足の裏のような形を描いて「こんな感じかな?」とお茶を濁すはずだ。実は僕も小学校から15年ほどの多感な時期を琵琶湖の畔で過ごした元滋賀県民であるが、琵琶湖を描かせればだいたいこんな感じだ。(今でも実家は滋賀県内にあるのに)
しかし、普段から京都・大阪人に向かって「琵琶湖の水、止めたろか」と恫喝しておきながら、自分たちは琵琶湖のどの辺りを絞れば下流への水の供給を断てるのかを地図に書いて正確に説明できない。
それはあまりにも杜撰なのではないか。
そういう時に役立つのが、コクヨ『びわこテンプレート』である。
パッケージに「琵琶湖がすらすら描ける」とある通り、まさに琵琶湖を正しく描くために産まれた、滋賀県民待望のツールなのだ。
枠がかなり小さいので、ニードルチップのペンかシャープペンシルを使うのがオススメ。
使い方は、テンプレートを丁寧になぞるだけ。もう、北のツノは2本だっけ、3本だっけ?とか、どの辺りでキュッと縮んだっけ?とか悩むことはない。なぞった輪郭に合わせて湖内の沖島・竹生島も描き込めば、1/100万の琵琶湖が完成である。