滋賀県民には、大きな弱点がある。
琵琶湖の正確な全体図が描けないのだ。
そんなバカな、と思うかもしれない。
滋賀県にすっぽり琵琶湖が収まっている、というかむしろ琵琶湖のフチにへばりついている土地が滋賀県、というぐらいである。県民の琵琶湖愛は半端なものではない。
なのに、ちゃんと琵琶湖が描けないのである。
比叡山から見た琵琶湖。湖南端のほんの切れ端ぐらいでこれぐらいの大きさ。
なぜか?それは琵琶湖が巨大すぎるのだ。
なんせ全周約250km。でかい。直線距離にして東京・浜松間ぐらいだ。
それだけ大きいと、自分の暮らしている生活範囲の中の、琵琶湖のごく一部分しか把握できない。湖北の人と湖南の人では、知ってる琵琶湖がそもそも違うのだ。あと、滋賀県内に住む限り、地図でも案内表記でも、小学生の教科書でだって、とにかく至る所で琵琶湖の全体図を目にすることになる。
で、それほど大量に見て慣れてしまうと、詳細にそれを記憶しようとは思わなくなるのではないか。だいたい憶えているからいいや、と漠然レベルで憶えることを止めてしまうのだ。
筆者(小学1年から15年間滋賀在住経験有り)の記憶スケッチ。意外と描けたつもりだったが、答え合わせして深く落ち込む。