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最高時速370km、最大重力加速度10G!世界最速のモータースポーツ「アクロバットフライト」の世界

2016.11.29

■離陸してちょっとだけ周回飛行。その後は文字通り〝真っ逆さま〟

 滑走路の端まで移動しエンジンのチェックが終了すると、そこからエンジンが唸り音を上げて急速回転し、強烈な加速が始まった。強烈なGがかかり、体がシートにめり込む。ほどなくして離陸。グングンと高度を上げていくが、垂直上昇とまでではない。あれっ、もしかして楽しいかも~~

「左に見えるのは磐梯山ですよ~。旋回すると右手が仙台方向です」

 意外なことに、室屋選手が空のガイドをしてくれた。ちょっといい気分になってきたぞ~

「さぁ、そろそろ行きますよ~。まずは垂直上昇して落下します」

 ちょっと待って、ちょっと待って、お兄さん……あっ、あ~ぅ。ぐぐぐ……

 声にならない悲鳴をあげながら踏ん張るものの、無重力状態からの急降下に為す術はなし。そして降下から反転、急上昇すると体がシートに押さえ込まれる。

「今、4Gくらいかかってます。大丈夫ですか?」

 室屋選手が話しかけてくれるけれど、こっちは耐えるのに必死で、返事もおぼつかない。

3次元のモータースポーツ「アクロバットフライト」の恐怖の世界

「では、次はロール(横転)します。最初はぐるっと一周。次は90度ごとに回転を止めます」

 ロールとは進行方向に対して機体を回転するテクニック。一気に一周するのはまだ良いが、途中で止まると天地がまったく逆になる瞬間がある。あぁ、地面が上に見えるなぁ~。もう、どうでもいいや。この辺から抵抗することを一切あきらめた。

 すると「飛んでいる」という感覚ではなく、「空に浮かんでいる」という気分になってきた。宇宙遊泳はしたことないけど、こんな感覚なのかな……自分は確かに、このフライトを楽しんでいる。

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