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なぜ、中途採用者は前職のことを語ろうとするのか?

2016.10.25

■中途採用者の言い分を受け入れない

 中途採用で入った人が満足するような仕掛けを会社としてつくっていないことも問題だ。たとえば、会議で前職での仕事の進め方などを話す機会を与えたりしていれば、あえて「前の会社ではこうだった」と口にしないだろう。だが、そのような場はほとんどない。上司が中途で入った人に前職でのことを語らせないようにしているところもある。私は、そんな上司の下にいた時期があり、憤りの日々だった。

本来は、中途採用で入った人がもっと前職について語ることができるようにはしていくべきだろう。その言い分の中には、まっとうなこともあるはず。常に正しい方法ややり方があるわけではないのだから、変えるべきところは変えるべきなのだ。

■コミュニケーション・スキルがない

 30代前半までくらいで、短い期間(3年以内)で転職を繰り返す人は、上司や同僚、取引先などと意思疎通をする力が弱い傾向がある。言ってはいけない場で意見を言ったり、言わなければいけないタイミングで、黙っている。TPOをわきまえていないのだ。コミュニケーション・スキルが低く、誤解をまねく言動をとりやすい。

日本の企業では、コミュニケーション・スキルのレベルが高い人に活躍の場が与えられる傾向がある。チャンスが多くなるのだ。ある意味では不公平ともいえるかもしれないが、これが現実である。

 最後に…。中途採用で入った人が前の会社のことを語ろうとするのはなぜなのだろうか、と考えてほしい。自信がないともいえるのかもしれないし、今の職場に実は問題があるのかもしれない。せっかくの戦力を奇異な目で見て、排除することは避けたいものだ。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)。

■連載/あるあるビジネス処方箋

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