『サウナの聖地になりうるポテンシャルを活かせ!』
ストーブが壊れるっていう問題に関していえば、この川崎のサウナならば、ストーブはタワータイプだし、サウナストーンはセラミックだし、もうロウリュをバンバンしてくれって前提の設備だから、問題はほとんどないと思うんだけどな〜。
フィンランドなんてもうのべつまくなしロウリュしてんだもん。
あともうひとつは、客がヤケドしちゃう問題。水をかける量がすくなければ、あとは顔や手をストーブの上に持ってちゃうようなことがない限り大丈夫だとは思うけど、どうしても心配ならば、ストーブ回りの柵を、ラドルは入るが、頭は入らないようなデザインかつ高めにする。ただ、このサウナに関しては、もともとストーブも柵も高いんで今のままでも問題ないと思う。どうしても不安ならば、ベンチ側の柵をもうすこし高くしてもいいかもしれない。
もう以上の方策でセルフやっちゃえば? 投資金額はラドルとバケツ代金と、根には念を入れた場合の柵の工事費くらいだし、湿度上がる分、ストーブの設定温度も下げた方がいいので、むしろ燃料費は安くなるかもしれない!
この2ツの方策は、このサウナに限らず、どのサウナでもできるんじゃないか? とオレはズ〜ッと思ってんだけど、どうなのかね?
多分今、セルフロウリュができるサウナって都内だと一軒くらいしかないでしょ? ちょっと前まではあと2軒あったけど、今辞めちゃってロウリュサービスだけになっちゃったしね。そうなるとセルフロウリュが出来るサウナって、ものすごいセールスポイントだと思うんだけどな〜。
川崎駅近く『R(仮名)』に関してはもう少し提言がある! セルフロウリュ可能にしたら、もう少し水風呂冷やしましょうよ。チーラーの電気代ってのもバカにならないと思うんで、せめてあと3度ほどどうにか下げていただけませんか? そしたらちょっとした塩素臭も目をつむる。
だってここの水風呂、すごい広いんですよ!! それであの生ヌルさってのは、タワー型ストーブと同じくらい宝の持ち腐れ!! これで15度くらいだったら、そうとうキますよ!! でもそれにはあと6度下げないといけないんだけど。
あと小さな露天風呂スペースを外気浴できるように、岩風呂潰してイス置くっていうのはサウナー的には理想だけど、あの露天風呂は好きな人はすきだろうから残しておいて、それより今使ってないアカスリスペース!! あの場所も宝の持ち腐れじゃないか?
あそこ、休憩スペースになるよな〜。なにしろ今現在、水風呂後の休憩する場所がまるでないから。
あそこにクーラー入れて冷やして、サキューレーターで風を循環させて、安いデッキチェア置いて、外気浴風に体冷やせるようにする。で、もしもまだ金があればミスト撒く装置も入れる。
タワー型ストーブ、デカイ水風呂浴槽、使ってないスペース。その3つをうまく運用すれば、サウナ室・水風呂・休憩というサウナ三大要素の全てが理想状態で三つ揃い! もう新しい関東のサウナの聖地といってもいい施設になっちゃうかもしれない!
それがすぐにできちゃう施設をすでに持ち合わせてる『R(仮名)』! 本当に今日本一惜しいサウナ。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝