■20代が目指したくない上司像は、昭和なスポ根タイプ
日々上司からの指導を受けている20代の若手社会人は、自身が上司になった場合、どんなタイプになりたいと思っているのか。「理想は、どんな上司になりたいと思いますか」と伺うと、全9項目に対して、4項目(上位からムードメーカー、正義のヒーロー/ヒロイン、親友、学者タイプ)で7割を占める結果となった。そのほかの項目はそれぞれ1割以下の得票で、あまり目指したくない上司像と言えそうだ。
得票の少ない5項目は「背中で語る”父親”タイプ」(10%)、「教育視点を大事にする”先生”タイプ」(9%)、「危険を顧みない”切り込み隊長”タイプ」(5%)、「世話焼き”母親”タイプ」(4%)、「熱血!”体育会系”タイプ」(2%)。5つに共通しているのは、自身の確固たる信念や想いを持って、相手にぶつけていく姿勢。昭和のスポーツ漫画や、青春学園物語、刑事ドラマなどで出てくる役のイメージだ。若手社会人が目指したいと思っている上司像からは、親子の関わり方も変容を遂げている現代において、上司・部下の関係性も相手を尊重し、個々に合わせた対応が支持を受けているようだ。
※各タイプの特徴
◎いつも笑顔な”ムードメーカー”タイプ・・・職場の雰囲気を大事に、仕事のしやすい空気をつくる
◎実は”正義のヒーロー/ヒロイン”タイプ・・・普段は静かでも「いざ」という時に頼りになる
◎困ったときにはいつでも頼れる”親友タイプ”・・・部下と何でも率直に話せる関係性を築く
◎知的でスマートな”学者”タイプ・・・知識が豊富で、冷静に論理的に仕事を進める
◎背中で語る”父親”タイプ・・・アレコレ指図せず、態度や姿勢で仕事を教える
◎教育視点を大事にする”先生”タイプ・・・部下の成長を何よりの喜びとし、育成に熱心
◎危険を顧みない”切り込み隊長”タイプ・・・部下よりも前線に出て、率先して自ら仕事をする
◎世話焼き”母親”タイプ・・・部下のことを放っておくことなく、あれこれと世話を焼く
◎熱血!”体育会系”タイプ・・・部下たちとの結束を大事に、全員で勝ちにこだわる
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:「エン転職」を利用しているユーザー855名
■調査期間: 2014年10月
文/編集部