年々、食器洗い乾燥機の普及率は上昇しているが、ここにひとつユニークな調査データがある。パナソニックが昨年、20~50代の男女4700名を対象に「食器洗い」および、「食器洗い乾燥機」に関する意識・実態調査を行なったところ、「食器洗い乾燥機」の普及率は“西高東低”であることが明らかになったのだ。
ちにみに、2014年5月に同社と三菱総研が調査したところ、全国の食器洗い乾燥機(ビルトイン型・卓上型)の普及率は平均28.4%だった。47都道府県の中でも普及率が高かったトップ3としては、1位「奈良県」(49.6%)、2位「香川県」(46.2%)、3位「広島県」(43.5%)で、普及率が低かったのは、47位「北海道」(15.5%)、46位「青森県」(18.9%)、45位「沖縄県」(19.6%)となっている。
普及率の分布を見ると、北海道・東北地方を中心とした“東側”は 普及率30%未満の都道府県が集中。反対に“西側”は、トップ3の県を含め、全体的に普及率が高く、“西高東低”の図式が浮かび上がった。食器洗い乾燥機の普及率が高く、そのメリットを感じている人が多いであろう“西側”に対して、普及率が低い“東側”は、まだ食器洗い乾燥機を使用することに対してのイメージがわかない、あるいは、購入のハードルが高い可能性があると考えられる。この調査結果をふまえ、パナソニックは、20~50代の男女4700名を対象とした、全国の食器洗い、および、食器洗い乾燥機についての意識・実態調査を行なった。
■約3人に1人が「ストレスに感じる」食器洗い、毎日している人が約7割に…
自分で食器洗いをする頻度を聞くと、「1日に2回以上」(48.3%)と回答した人がもっとも多く、次いで「1日に1回程度」(20.7%)と、毎日食器洗いをしている人が全体の約7割という結果に。 1回の食器洗いに費やす時間は平均13.05分で、全国的に大きな差はなく、1回あたりの時間は長くはないものの、頻度を考えると、食器洗いの負担やストレスを感じる人も少なくないと想定される。
そこで、食器洗いに対して面倒・億劫など、ストレスを感じるどうかを調べたところ、35.5%と約3人に1人が「ストレスを感じる」と回答。中でも福井県(46.0%)、岐阜県(45.0%)、鳥取県(43.0%)はストレスに感じている人が多い結果となった。