復路は夜行便だったので夕食は出ない。「お休みのまえに」との名目で、簡単なおつまみとドリンクサービスがあるくらい。この日はクリームチーズと海老のカナッペ、冷静クリーミーアスパラガススープの組み合わせだった。
これでは腹が満たされないという人には、「うどんですかい」など3種類のカップ麺も提供されるが、お腹が空いているなら事前にラウンジなどでしっかり食べておくことをオススメする。
■総合評価
往復の機内でCAさんにこのシートの評判を聞いてみたところ、
「よくないとおっしゃるお客様の多くは、身動きがしづらいことを指摘されます」
「D席をフルフラットにした時の頭の位置の低さは戸惑う方がいらっしゃいます」
「よい評価をいただいています。とくに窓側席はプラベート感が高いので、次も窓側を指定するというお客様が多いです」
などの話がある一方
「まだ就航したばかりなので、私達も多くの感想をいただいて改善をしていければと思っています」
とも。
いろいろと不満も書いたものの、「JAL SUITE Ⅲ」とシェルフラットシートのどちらに乗りたいかと聞かれれば、筆者は間違いなく前者を選ぶ。全席通路側の安心感は何物にも代えがたいし、装備も格段によくなっている。
文・写真/西内義雄
医療・保健ジャーナリスト。専門は病気の予防などの保健分野。東京大学医療政策人材養成講座/東京大学公共政策大学院医療政策・教育ユニット、医療政策実践コミュニティ修了生。飛行機マニアでもある。JGC&SFC会員。