●2012年に再起動した「ユーイング」、待望の“ドリームチーム”モデルが今年復刻!
ユーイング自身がベテランの域にさしかかっていた1996年を最後に、「ユーイング」ブランドもいったん終息します。その後ユーイングは引退まで、主にナイキを履いてプレーしました。
2012年、それまでシューズビジネスにまったく縁のなかったデビッド・ゴールドバーグという若者が「ユーイング」の復刻を果たします。彼は熱狂的な「ユーイング」コレクターで、1999年からイーベイでコツコツとデッドストックを収集しはじめ、現在では過去にリリースされた「ほぼすべて」のモデルを所有するツワモノ。何度かあった復刻のオファーを断り続けてきたユーイングの代理人も、その熱意にほだされてゴーサインを出したそうです。コレクターならではのマニアックな視点で復刻されたシューズには、しっかり『33』の背番号入りのゴムボールも付属。かつてのように幅広くではありませんが、日本でも「アトモス」などのスニーカーショップがすでに取り扱いを始めています。
その新生「ユーイング」から今年、ビッグニュースが届きました。1992年の『ドリームチーム』でユーイングが着用していた『エクリプス』のオリンピックモデルが待望の初復刻です。これはアツい!
リオ五輪に開幕を控えたタイミングでこの復刻を繰り出すとは、まさに24年前に『ドリームチーム』に夢中になった世代を狙い撃ちです。シュっとしたデザインの多い最近のスニーカーにおいて、ユーイングのパワフルなプレーを支えたゴツめのシルエットは、逆に新鮮。『エクリプス』の日本発売も待たれます。
現在ユーイングは、かつてのライバル、ジョーダンが所有するNBAシャーロット・ホーネッツでアシスタントコーチを務めていますが、来シーズンには他球団のヘッドコーチ就任のうわさも。彼の存在感も、にわかに高まっています。
この夏、あえての「ユーイング」、いかがでしょうか?でもクリス・クロスみたいにジーンズを後ろ前に穿いちゃダメだよ!
文/DJGB