■媚びるべきではない
素直で正直な人なら、反論したところで、周囲から悪く思われるのではないかと感じることもあるだろう。あるいは、職場で孤立するのではないかと心配になる。そんなことを思うようになると相手の思うツボだ。相手はあなたがやさしいから反撃できないと思っている。だからこそ「あなたのことを・・・と言っている人がいる」と言ってくるのだ。
だが、あなたはそこで相手の機嫌をとるべきではないし、媚びる必要もない。そんなことをすると、逆効果だ。むしろ、元気よく振る舞うべきで、大きな声で話し明るい表情を作ろう。
笑顔は、あなたを守る武器になる。信頼できる友人や知人と食事をしたりして、仲間を作り、孤立しないようにしよう。それでも孤立してしまうようでも、堂々としていよう。その意志が相手をひるませる。
本来は、職場の先輩や同僚とは親しい関係を作るべきだが、それが適わないことがある。それが、会社というところだ。生活がかかっている場だから、妬みやひがみ、嫉妬が生まれるのは、やむを得ないことだ。あなたに対して、悪の感情を持つ人の行動がひどい場合は、あなたの仕事や生活に支障を来すこともある。自分の身を守るのは、自分だ。今回、紹介したポイントを参考にしていただき、毅然たる態度をとってほしい。
文/吉田典史
ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)、「悶える職場 あなたの職場に潜む「狂気」を抉る」(光文社)など、多数。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)も好評発売中。