■連載/石黒謙吾のLOVEビール
~語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話~ これが恋しくなったら真のビール党!“酸っぱい”ベルギービール3選
ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。
クラフトビールが根付き始め、また、昔からのビールファンの間ではIPAが注目されたりして、いま、話題が苦味苦味ホップホップとなびきがち。
すると、関わるものすべて人と違ったものに向かってしまうあまのじゃくな僕としては「ちょっと待ったー!」となる。この連載でも毎回苦味苦味と言っておいてなんですけど、みんなが苦いビール求めているなら、違う世界に引っ張っていきたい。
それは、「酸っぱい」ビール。
その真髄は、ベルギービールの1種類、自然発酵で造られる「ランビック」だ。詳しい説明は、ひとまずウィキさんに任せよう。
●ウィキペディアの「ランビック」
酸味のあるビールは、世界でもベルギービール以外にある。小麦の、ヴァイツェン、ヴァイス、ホワイトなど。また日本のクラフトブルワリーで、サワー系を出しているところがあったりも。
しかし、ベルギービールのランビックときたら、酸味のスケールが違う。<酸っぱさを感じる>とか<酸味がある>じゃなく断定する。<酸っぱい!>のだ。
そしてこれをおいしいと感じるようになったら、本物のビール党と名乗ってヨシ!と言いたいほど、はまれば抜けられない魔性の味わいなのである。
「ランビック」もいくつかの種類に分かれているが、このサイトがわかりやすくなっているので紹介。
はい、大きく3種類。ガチで酸っぱい「グース」、フルーツが加わった「フルーツランビック」、甘味もある「ファロ」。
そして具体的な銘柄はまずこちらを。
今日はこの中から、ベルギービールパブでは、ほぼ置いてあるかなという2つと、スペシャルな銘柄を1つ、紹介していこう。