吸い方の手順は、ポケットチャージャーから充電済みのホルダーを取り出し、ヒートスティックを装着。電源ボタンを長押ししてグリーンのLED点滅が点灯に変わったら準備完了。約14回分のパフ(蒸気を吸い込む単位)が終わると電源が切れるという仕組みだ。
ホルダーには1回分の電気を供給するという方式を採用。満充電状態のポケットチャージャーからは約20回分ホルダーに充電可能で、ちょうどヒートスティック1箱分になる。ちなみにホルダーへの充電は約5分ほどかかる。またポケットチャージャーへの充電は付属のUSBケーブルを使用し、約90分で満充電できる。
さて、肝心の味わいや満足感、周りへの影響だが、吸い込むとニコチンを含む水蒸気が発生。そのニオイは燻したような独特なモノで、慣れるまで少し時間が必要だ。しかし、換気扇やエアコン、空気清浄機などを設置する換気がしっかりした部屋なら、ものの数分でニオイはほとんど消えてしまうので、非喫煙者の居る自宅でも比較的吸いやすいだろう。
満足感はヒートスティックにニコチン含有量が記されていないので、紙巻きたばこと同等とは一概に言えないが、私自身の体験として、紙巻きたばこ1日10~15本(9mg)から、ヒートスティック1日15~20本(レギュラー)という感じに移行。あくまで概算値だがレギュラーのヒートスティック1本で、3mgの紙巻きタバコ1本分のニコチンを摂取できるとのこと。現状では少々割高になっているが、1本の満足感は紙巻きもヒートスティックもほとんど変わらない、といっていいだろう。
この『アイコス』最大のセールスポイントは、吸い口が紙巻きということだろう。吸う感覚が従来の紙巻きたばことほとんど変わらず、吸うサイクルもほぼ一緒なので、紙巻きたばこからの移行は実に簡単だった。
蒸気にはニコチンが含まれており、ニオイも多少するので周りへの影響は少なからずあるが、紙巻きたばこに比べれば激減。自宅内や車内での喫煙も火を使わなくなるので、同居(同乗)する非喫煙者からの同意も得られやすいはずだ。
ちなみに2016年3月現在、『アイコス』は想定外の人気の高さから品薄状態が続いており、3月に予定されていた35都道府県での発売展開が4月中旬へ延期された。ただし専用ホームページから購入できるので、どうしても欲しいという人は、ネットからの購入がお勧めだ。