●1986年式 スバル レオーネ ツーリング ワゴン
レヴォーグ、レガシィの始祖とも呼べるのが、レオーネだ。そのワゴンボディは、ツーリング ワゴンの名で呼ばれる。
レオーネは1971年に登場し、1972年にジープタイプではない世界初の量産4WDを生んだ、歴史的な名車だ。現車は1984年にモデルチェンジした3代目にあたるモデルで、シトロエンBXにも通じるシンプルなデザインは、今見ると新鮮だ。スペアタイヤがエンジンフードの下に収まるのも、今となっては珍しい。
●1988年式 日産 プレジデント ソブリン VIP
高級官僚や政治家、大企業の社長御用達であったプレジデントを、アメ車のノリで改造したモデルも注目だ。初代は1965年に登場、当初よりV8エンジンをラインアップするプレステージカーであった。2代目は1973年から1990年まで生産されるが、初代型をベースに作られているため、水平基調のデザインは60’sの薫りでプンプン。実に、アメ車ライクなクルマだ。
岐阜の「ガレージ トップスピード」は、2代目プレジデントが持つビンテージアメ車の雰囲気を理解しているカーショップ。そのため同車にアメリカンカスタムを施した。
ヒップアップさせたホットロッドスタイルに、ホイールはペイントした15インチのクレーガーを履かせた。エキゾーストはサイド出しにされ、そこからV8サウンドを轟かせる。クラウンやセドリックのアメリカンカスタムは、結構見かけるが、プレジデントはまだ珍しい。流通台数が減ってきたため、徐々に相場も上がってきているようだし、今後注目の車種になるかもしれない。