笑いのカリスマ、萩本欽一がビジネスパーソンに教える「運のいい人生」の歩み方。読むと、明日が開けます。
「運がよくなる方法をみんなに伝えるのも僕の仕事」
と語る欽ちゃんこと萩本欽一。貧困の少年期、10年に及ぶコメディアン修業のなかで考え、発見した運の法則。コント55号や単独のTV番組で大活躍した時期は、運のため方、引き寄せ方に磨きをかけた。現在は、74歳の駒沢大学生として仏教を学びつつ、運についてさらに考察中。そんな“運の伝道師”欽ちゃんが、逆転の発想で運を味方にする方法を教えてくれた。
「運は誰もが平等に持っている。ただ運のため方、使い方が上手な人が“運のいい人”と呼ばれるだけ」
「人生における運と不運の配分は50%ずつ。だからダメな時、つらい時には、その裏で確実に運がたまっている。つらさが大きければ大きいほど、その先にでっかい運がやってくるの!」
欽ちゃんの言葉は、そのまま「思うようにならない」人生へのエールでもある。
(01)人に気を回すと運が巡ってくる
与えられた仕事をきちんとこなせる人は大勢います。でも、それだけじゃ運はやってこない。期待されたこと以上のサービスをしたり、人に言われる前にやり遂げたり、仕事が遅れている人、困っている人を助けたときに、運は近づいてくる。自分のことだけ考えず周囲に気を配り、余っている自分の運を回す。そんな人に運の女神は微笑みます。
(02)仕返しすると運は消えていく
「あいつだけは許せない!」。こう思う瞬間、ありますよね。でも、仕返しすると運は消えていく。怒りや悔しさをばねに、自分のするべきことをしていれば、「あいつ最近いいな」と誰かが認めてくれる。その時、「許せない」相手が「恩人」に変わるんです。いやな目にあっても恨まず、「修業させてくれる恩人」と思う心に運は宿ります。
(03)運に運を重ねると不運になる
行きたかった国内や海外の町に出張命令。「ラッキー!」と思うでしょ。でも、そこで空き時間や帰りに遊ぶと、仕事に支障がでる。運に運をプラスするとマイナスになるんです。僕は海外で仕事をする時、遊びも観光も一切しなかった。「もったいない」とスタッフに言われたけれど、だからこそ仕事に運がついてきた、と信じています。
(04)会議に余分な時間を使わない
テレビ番組を複数同時に作っていた頃、僕は会議をしませんでした。「会議する」と言うと、みんなまともなことしか考えてこない。時間を食うだけで、図抜けたアイデアが出ないのが会議。しかも「自分は一生懸命考えた」と思っているから、失敗した時、人のせいにする。会議に関係なく日頃のヒラメキをためておくと仕事運が磨けます。
(05)運が逃げていくあの言葉
それを言うと確実に運が逃げていく言葉があります。場所や状況、相手にもよりますが、「じゃ」「だね」なんていう言葉は、どんなシーンでも使わないのが無難。言葉を省略すると人間も横着になって、大事な局面で努力を省略する人になるんです。場面ごとに言葉を変えるのは高等技術だから、普段から言葉に気をつけることが肝心。