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【開発秘話】2年で売り上げ約3倍!エバラ食品工業の『プチッと鍋』

2016.02.17

■身近に感じられるブランドに育てる

 こうして正式発売に至った『プチッと鍋』だが、『プチッと鍋』といえば、イメージキャラクターに女優の観月ありささんを起用したテレビCMが印象に残っている人も多いことだろう。桑原さんは、テレビCMについてこう話す。

「初年度はつくり方と、最大の提供価値である1個で1人分を、『1プチッと1人前』という言葉で表し浸透させることにしました。しかし2年目は、まだブランドの認知度が足りなかったので、使えるシーンを見せることに重きを置きました。その結果、ブランドの認知が進み、2015年春からは鍋以外の料理にも使える汎用性を訴求。そして2015年8月からは、利用シーンを深堀りし、冷蔵庫にあるもので簡単に鍋ができることを見せることにしました」

 同社としては今後、『プチッと鍋』をより身近に感じられるブランドに育てていきたいという。そのカギを握っているものの1つが、鍋を食すシーンの開拓。そのために打ち出したのが、「おなべランチ」だ。

「おなべランチ」とは、『プチッと鍋』でつくった鍋をスープジャーに入れて外に持ち出し、ランチなどで食べるというもの。こういう使い方をしているユーザーが多いことが、SNS上のつぶやきを分析した結果わかったことから打ち出したもので、2015年10月にメディア向けのPRイベントと、キャラバンカーを使った試食会を行なった。試食会は2日間実施し、用意した4000食強がすべてなくなった。

おなべランチ試食会1 おなべランチ試食会2
2015年10月24日と10月25日の2日間、東京・六本木のスペース六本木(ラピロス六本木)で行なわれた「おなべランチ」の試食イベント

 そしてもう1つのカギが、鍋以外のレシピの充実である。現在、鍋をはじめ、スープや炒め物なども多数開発し、HPで紹介している。アクセスが多いのは鍋だが、最近では炒め物など鍋以外のレシピのアクセス数も伸びているとのこと。店頭での試食販売では炊き込みご飯の評判が一番よく、茶碗蒸しもできることに驚かれるという。

プチっとカンタン寄せ鍋 (カット野菜利用) プチっとキムチ鍋(とろたまキムチ)
市販のカット野菜を利用した「プチっとカンタン寄せ鍋」(左)と、卵をくずして食べると辛さがまろやかになる「とろたまキムチ鍋」(右)

きのこの炊き込みごはん(プチッと鍋寄せ鍋) レンジで碗蒸し(プチッと鍋寄せ鍋)
「きのこの炊き込みご飯」(左)と、電子レンジでつくる「レンジで茶碗蒸し」(右)。いずれも〈寄せ鍋〉を使ってつくる

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