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【開発秘話】2年で売り上げ約3倍!エバラ食品工業の『プチッと鍋』

2016.02.17

■連載/ヒット商品開発秘話

 冬といえば鍋。家族や親しい仲間と囲んで食べる、というイメージが強いが、そんな鍋にも「個食」の波が訪れている。1人鍋が珍しくなくなったが、そのときに不便なのが市販の鍋の素。多くが3~4人前で、1人鍋だと持て余してしまう。

 こういう環境の中で登場したのが、エバラ食品工業の『プチッと鍋』である。2013年8月に発売された『プチッと鍋』は、美味しさをギュッと凝縮した液体の鍋の素をポーションに入れたのが特徴。1個で1人分の鍋をつくることができ、〈寄せ鍋〉や〈キムチ鍋〉など7種類が発売になっている。また現在は、1個で1人分というコンセプトを鍋以外にも展開。2015年8月に『プチッとステーキ』を発売し、2016年2月に『プチッとうどんの素』と『プチッとハンバーグ』を発売する。『プチッと鍋』は、売上が年々拡大。2014年3月期が9億円だったのに対し、2015年3月期が18億円と倍増、そして2016年3月期が25億円を見込んでいる(2016年3月期は『プチッとステーキ』『プチッとうどんの素』『プチッとハンバーグ』も含む)。

プチッと鍋

プチッとステーキ プチッとうどんの素

プチッとハンバーグ

■ミッションは「鍋を年間の家庭料理にする」

 開発が始まったのは2012年初頭のこと。当時、開発メンバーとして携わった商品開発部新カテゴリー商品開発課長の石渡宏美さんは、「『鍋を年間の家庭料理にする』というミッションを目標にしていました」と振り返る。

 ミッションを達成するには、既存品の延長線上にない革新的な鍋の素をつくらなければならない。石渡さんは、そのヒントを鍋の不満に求めた。すると、そこから「個食」というキーワードが浮かび上がってきた。

「鍋はつくるのが簡単なのに、家族が揃わないと食べられなかったり、子供の好みに合わせると親は食べたい味が食べられない、といった問題があります。こういう問題をどうすれば解決できるかを話し合っていたところ、個食に対応できる商品をつくることができれば、こうした悩みを解消し、鍋を楽しむ機会を広げられるのでは、ということになりました」と石渡さん。こうしたことから、『プチッと鍋』が発案された。

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