■パウチから使いやすいボトルへのシフト
こうして完成した『いつでも新鮮』シリーズは最初、現在のようなボトルではなく、500ml入りのパウチタイプで発売された。空気が入ってこないようになっているほか、中身が減ってくると中がつぶれるようになっている。ただ、パウチタイプは少なくなるにつれて薄くなり、専用スタンドがないと自立が難しい。そこで同社は、この課題を解決するべく、使いやすくて自立し続けるボトルタイプの開発に着手したのである。
パウチタイプを元にして開発されたボトルタイプは「やわらか密封ボトル」と呼ばれ、内部が二重構造になっているのが特徴。逆止弁を2つ搭載し、しょうゆが詰められている内袋に空気を通さないほか、注いだしょうゆと同じだけの空気がもう一つの逆止弁を通して内袋と本体との間に入ってくる。これにより、使い勝手が最後まで変わることなく、しょうゆを使い切ることができるようなった。また、押すとしょうゆが出て戻すと止まるため、一滴単位で出せるようにもなった。 ボトルタイプはまず、2011年8月に卓上用の200mlを発売。その後、2012年8月に調理に使える450ml、2014年8月に食卓でも調理でも使える330mlを発売した。なお、パウチは2012年末に終売となった。