■研究結果
最近では差別化が難しくなってきたDACの中で、LUXMAN『DA-250』は電子制御アッテネータLECUA搭載でアナログとデジタル入力対応プリアンプとして使えるという特徴を打ち出している。さらにリモコン対応、バランス出力、ヘッドフォンアンプ搭載と10万円台のモデルで機能満載なハイコスパモデルに仕上げている。その音質は真空管アンプのLUXMANとは一線を画す現代的なもので、中低域に厚みがあってホットで押し出しの強い音を期待すると肩すかしを食うに違いない。音はクッキリとして左右に広い音場、ワイドレンジでHi-resにマッチした方向性を目指しているようだ。
LECUAの実力はなかなかのもので、『DA-250』+パワーアンプでシステムを構築すれば効率的に高音質が手に入る。またヘッドフォンアンプもオマケの域を超えた音質を実現しており、これ1台でHi-res入門機としてもオススメである。
●『DA-250』はHi-resの音場感再現が得意
●『DA-250』は透明感がありクッキリした音
●『DA-250』の低域はタイトで膨らまない
●『DA-250』のリモコンは非常に便利
(文/ゴン川野)
オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!