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【PC Audio Lab】極上ボリュームが魅力のLUXMANの多機能DACプリアンプ『DA-250』

2016.01.18

■Performance

結成10年で突然の解散宣言の前に完成した最後のアルバムとなったYuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015~ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)を聴くと部屋の温度が上がったかのようなホットな演奏が始まり、中低域に厚みのある音に空間が包まれる。お馴染みのルパン三世のテーマが大野雄二の手で蘇る。LECUAに切り換えて聴くと、音色はややクールになり、音場は左右に広がり、個々の楽器の位置がよりハッキリ分かる。音の消え際の細かい響きはスポイルされ音楽の骨格が際立つ。低域はタイトでハイスピードだ。

Diana Krall「The Girl In The Other Room/Sotp This World」(96kHz24bit)でデジタルフィルターのP-1とP-2を聴き比べてみた。P-1はボーカルが滲まずクッキリとした輪郭になる。P-2ではボーカルのニュアンスが感じられ、わずかに響きが増えるようだ。私の好みはP-2である。マニュアルによればP-1がノーマルFIRフィルター、P-2はロー・レイテンシーIIRフィルターとのこと。IIRは無限長インパルス応答、FIRは有限長インパルス応答フィルターを意味する。IIRは抵抗とコンデンサーだけのシンプルな回路でもフィルターが構成できプリリンギングが起きない、FIRは設計の自由度が高く位相の乱れが少ないという特徴がある。デジタルフィルターの話をすると長くなるので、これぐらいにとどめておくが、DACの音質を決める重要な要素であるため、各メーカーでさまざまなフィルターが研究開発されDACに実装されている。

『DA-250』にはDSD用のアナログFIRフィルターの切り替えもある。こちらはシンプルにカットオフのカーブが急峻なd-2のハイ・アッテネーションとd-1のノーマルの2種類が選択できる。Holly Cole「Night/Love Lies」(DSD64)で聴いてみると、d-1は穏やかで地味な感じ、d-2ではボーカルがのびのびとして、響きが豊かになったように感じられる。その音の違いは微妙で、それ以前に『DA-250』で聴くDSD音源の厚みがあって心地良い音に酔いしれてしまうだろう。

最後にヘッドフォンアンプの音は、鮮明でクッキリしたもので透明感がある。音の消え際が若干もの足りない感じがした。同社のヘッドフォンアンプ『P-700u』の中低域に厚みのある音を想像していたのだが、少し方向性が違うようだ。もっとも物量を投入しないと『P-700u』のような音を出すのは無理なのかもしれない。

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